賃貸でも売買でも、物件を決める前には現地案内をしてもらい、実際に物件を確認してから決めた方がよいでしょう。
現地案内せずに物件を借りる、買うこともできますが後にイメージと違い、住みづらい思いをしてしまうかもしれません。
しかし、実際に物件を見るときには何をチェックすればよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、現地案内の際にチェックするポイントについて解説していきます。
1. 現地案内当日の流れ
現地案内の大まかな流れは以下の通りです。
・事前に電話かメールで内見したい旨を不動産会社に連絡
・希望日時を伝え、現地案内可能と確認できたら当日は不動産会社へ向かう
・担当者より簡単な説明や資料を受け取り、現地へ移動
(移動は不動産会社の車で行う場合が多い)
・現地到着、内見。移動時間含めて1件につき60~90分くらい。
・不動産へ戻る。振り返り、希望物件があれば申し込み
現地案内できる時間は10~18時が理想です。早すぎたり、遅すぎると日当たりが分かりづらいためこの時間帯を目指しましょう。
土日は現地案内を希望する人が多いため、可能なら平日に案内してもらうのが利用です。
担当者も平日の方が時間に余裕があることが多く、ていねいに説明してくれるでしょう。
2. 服装
現地案内してもらう際の服装を気にされる方がいますが、動きやすい恰好で構いません。
物件の中に入るので、靴は着脱がしやすいものにしましょう。
気負わずに、気楽な気持ちで行きましょう。
3.持ち物
現地案内の際に必要なものはなんでしょうか。
実際は手ぶらで行っても内見はできますが、以下の持ち物があると便利です。
3-1. カメラ(スマホ)
部屋の様子や気になる場所を撮影するためにカメラはあると便利です。
いまはスマホのカメラも高性能なので、スマホで代用しても問題ありません。
3-2. 筆記用具
ペンなどの筆記用具もあると便利です。
メモアプリでも代用できますが、いざというときにペンがあると図面や資料に直接書き込みことができるので重宝します。
3-3. メジャー
家具を置くスペースなどを測定するために利用します。
特に冷蔵庫置き場や洗濯機置き場は自宅にあるものが置けるのか確認するために便利です。
3-4. スリッパ
内見時にはスリッパをはいた方がマナーとしても衛生的にも好ましいです。
不動産会社の担当者が持っていることや、現地に用意されている場合もありますが、
衛生面を考慮すれば自分で持参したほうが良いでしょう。
3-5. 方位磁石
方角を図るために方位磁石があると便利です。
方角は、図面に記載されていることがほとんどですが、図面の情報が間違っている場合もありますので、自身で確認したほうがよいでしょう。
スマホアプリでも方位磁石はあるので確認してみてください。
3-6. 家財の寸法メモ
家財の寸法を記録したメモを持参すれば、自宅の家財が物件に合うかをその場で確認することができます。
メジャーと併せて持っていけば生活するイメージがわきやすいのでおすすめです。
3-7. 懐中電灯
通常、物件案内は日中に行うのが一般的ですが、夕方など暗くなってきた時に懐中電灯があると役に立ちます。
特に新築の物件は、電気が通っていない場合もあるので注意してください。
3-8. 印鑑(あれば)
現地案内後に、申し込みをするのであれば印鑑は持参した方がよいでしょう。
契約時には実印が必要になるケースも多いですが、申し込み時点では認め印で構いません。
4.内見時のチェックポイント
実際に現地案内してもらい物件の内見をする場合、どこをチェックすべきでしょうか。
ここでは、内見時のチェックするポイントについて解説していきます。
4-1. 日当たり
図面でも部屋の向きは分かりますが、どのくらい日当たりがいいのかは現地に行ってみないと分かりません。
南向きは日当たりがいいといわれてますが、目の前に建物があり日当たりが悪い、というケースもあります。
日当たりは必ず現地で確認してください。
4-2. 通風
窓を開けて、風通しがよいかどうかを確認しましょう。
風通しが悪いと、カビや匂いの原因になります。
できれば複数個所の窓を開けて、風が抜けていくかを確認できればなお良いでしょう。
4-3. におい
中古の物件でクリーニング前の場合、前住居者の生活していた匂いが残っていることがあります。
特に喫煙者だった場合は、タバコの匂いが残っています。匂いはクリーニングでも落ちない場合がありますので確認してください。
また、近くに飲食店や工場などがあればその匂いが気になるかもしれません。窓を開けて確認しましょう。
4-6. 家具を置くスペース
自宅にある家具を置くスペースがあるか、確認しましょう。
内見する際、家具がおいてないケースが多いので、広く見えます。
家具を置くスペースが十分にあるか、家具を置いたらフリースペースはどのくらいあるかを
確認しましょう。
4-7. キッチン
シンクの広さ、コンロの数、ゴミ箱を置くスペースがあるかを確認しましょう。
特に料理をする人であればコンロの数は重要な情報です。
忘れずにチェックしてください。
また、オール電化の物件ではIH専用の調理器具しか利用できません。
コンロがIHかどうかも忘れずに確認してください。
4-8. 収納
クローゼット、押入れなどの収納スペースの広さをチェックしましょう。
クローゼットは開口部の広さや中の棚の数や高さも確認してください。
今持っている衣類、持ち物を収納するのに十分なスペースがあるか、
またシューズクローゼットの広さも忘れずにチェックです。
4-9. 騒音(遮音性)
遮音性は、特にマンションであれば重要です。
となり、上下の部屋からの音はどのくらい聞こえるか確認してください。
壁を軽くたたき、中身が詰まったような音が出れば遮音性が高いといえます。
4-10. 部屋の傾き
部屋が傾いていないか確認してください。
可能であれば、丸いものを置いて転がっていかないか確認しましょう。
部屋の傾きはめまいや頭痛など健康に悪影響を与えることもあるので、必ずチェックしてください。
4-13. コンセントの位置、数
パソコンなど電化製品を使う機会が増えた現在、コンセントの位置と数は重要です。
特にキッチンと洗面所の周辺にコンセントがあるかチェックしましょう。
4-16. 携帯の電波
携帯の電波状況が良好か確認しましょう。
毎日過ごす住居で携帯の電波が悪かったら、何かとストレスを感じるでしょう。
携帯の電波確認は忘れやすいポイントですので、必ずチェックしてください。
5.周辺環境
現地案内に行った際には、物件だけでなく周辺環境も確認しましょう。
5-1. コンビニ、スーパー
最寄りのコンビニやスーパーまで何分かかるかを確認しましょう。
案内してくれた担当者が知っている場合もありますし、スマホの地図アプリで確認することもできるのでチェックしましょう。
5-2. 治安
現地周辺の治安レベルはどうか、行ってみて肌で感じてみましょう。
人通りや街灯、お店の有無などをチェックしてください。
また、昼と夜では雰囲気が違います。
どちらも周辺環境を確認してみるとよいでしょう。
5-3. 駅までの距離(できれば歩いてみる)
現地案内は車で移動することが多いのですが、できれば最寄りの駅まで歩いてみることをおすすめします。
図面にも「駅徒歩〇〇分」と記載されていますが、実際にルートを歩いてみて、傾斜や階段がないか、どんなお店があるかを確認すると生活するイメージがわいてくるでしょう。
6.まとめ
現地案内の際のポイントについて解説してきました。
新居探しは、期待が大きくワクワクしているので物件のメリットに目が行きがちです。
今回紹介したチェック項目を把握し、もれなくチェックしてデメリットがないかを確認してください。
住んでから後悔しないために、今回ご案内したことを参考に素敵な新居をみつけてください。